Thursday, September 17, 2009

『人間が草になる時』より From When Humans Become Grass

T.S. バヴウドルジ  T.S.Bavuudorj  
『人間が草になる時』より
From When Humans Become Grass

 安らかな空
 A Peaceful Emptiness

私が読む本
安らかな空
私の喧嘩友達
安らかな空

私が奏でる音楽
安らかな空
私の危険なる敵
安らかな空

私が唱えている祈り
安らかな空
私が受ける被害
安らかな空・・・


The Image

山の南の斜面に
私の教師 仏陀の像
白い石造り
川の流れの澄んだ川面に
優しく微笑む
でも 不思議なこと
仏陀の唇の間から
きれいな少女が飛び出し続ける
始まる 愛の音

 月光の中で
 In the Moonlight

私は座している 悲しく 
月の光のなか
石化した白檀の木を跨いで
私は 香りの欠如に打ちひしがれた
最後の猿ではない
人間が草になる この地上で
木が石と化すのは子供の遊びだ
今 穏やかに私は見上げる
既に 貴重な月は太陽に道を譲った
 

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